タイパー・インタビュー

タイパーアドカレなどで行ったインタビューまとめです(かり~)

タイパーインタビュー15:sanaさん

本記事はタイパーアドカレ2021、10日目の記事です。
(前日の記事はおはようさんの「タイピング×esports×授業」です)

 

 第15回のインタビューでは強豪古参タイパーの、sanaさん(さなろーま?さん/@sanarome)にお話をうかがいました。

 

◆ ◆ ◆

――まずはsanaさんがタイピングを始めた時のことを聞かせてください。

 今のようにソフトを使っての練習を始めたのは高校二年のときでした。ただ、それより以前からタイピングにはとても興味を持っていましたね。
 幼少期、母がワープロを使って仕事をしていたんですよ。その頃はタイピング自体に興味はありませんでしたけど、きれいな姿勢でブラインドタッチしている母の姿が、たぶん僕のタイピングにおける原風景みたいなものになっています。

 

――当時はまだパソコンも普及してなかった時代ですよね。

 そうですね、白黒のワープロ時代でした。JISかなが隆盛を極めていた時代ですね、きっと笑
 僕自身はキーボードで文字を入力することにまだ面白みを感じていなかったので、「_」みたいな罫線を入力して、ロボットみたいな絵を描いていました。

 

――お母様もJISかな入力ですか?

 そうです、母もJISかな入力です。今の職場では煙たがられるのでQwertyで打ってるみたいですけど。

 

――その後、高校二年生になって触り始めたのは何がきっかけですか?

 高校一年のころに、初めて我が家にPCを導入したんです。まだアナログ回線やISDNが主流で、Eメールが普及し始めたころでした。そのときに、メル友ができてメールのやり取りをしていたのがきっかけですね。母のブラインドタッチが頭にあったので、速く打つ姿がカッコイイと思っていたことを初めて自覚しました。
 Eメールからチャットに変わり、世の中にタイピング練習ソフトがあることを知り、Weather Typingのロビーで化け物みたいな人たちと交流を持って、自分の中で最高に楽しい趣味になりました。

 

――入力方式は、最初からJISかなだったんですか?

 母はJISかななので、僕もJIS…と言いたいところですけど、そこは世間の波に乗ってQwertyでした。Windowsの標準ってQwertyじゃないですか。JISかなへの切り替え方が分からなかったんです。おかげで母もQwertyを習得してしまいました笑

 

――なるほど(笑)最初はどのようなタイピングソフトを使っていましたか?

 タイピング練習ソフトという認識を持って、自分で探して遊び始めたのはOzawa-Kenだったと思います。めちゃくちゃ楽しかったですね。

 ブラインドタッチの習得自体は、あんまり苦労したという記憶がないです。今みたいに「手元を見ない状態で練習するんだよ」なんて誰も教えてくれないので、手元を見る期間は結構長くて、たぶん数か月くらいかかってたと思います。メールからチャットに切り替わったあたりで、見なくても実は打てるんじゃないか?と思って試したら割と打ててました。

 

――「化け物みたいな人たち」を最初に認識したのはWeather Typingですか?

 そうですね、Weather Typingです。当時の速度は初見プレイでLv.4だったと思います。自分がかなり速いほうだという認識で、いざロビーに行って対戦してみたらボコボコにされて笑
 あまりにも相手が速いんで、それがまためちゃくちゃ楽しかったなぁ。処刑されるのが楽しくて、何十戦も連戦した記憶があります。

 

――ロビーに入り浸り始めたのはいつ頃ですか?

 ロビーに入り浸り始めたのはおそらく2002年か、2003年ごろかと思います。
 今は活動していないと思いますが、処刑の執行人はForsetiでした。他にはYOSHIKIさん(Tyoshikiではない)、不二子さん、コミさん、Anjera、テルちゃん、少ししてからひろりんごとか、HOKたん(ディクシ、spy)なんかがいました。

 Weather Typingロビーではレベルが表示されるのですが、その当時、自分が見た中で一番レベルが高かったのがYOSHIKIさんLv.7だったんですよね。すごいなぁ、と思ってそのレベル表示を見てました。

 目標は特定の誰かじゃなくて、自分が速くなることだったので、誰かに追いつきたい!っていうのは当時ありませんでした。みんな化け物みたいに速かったから、みんな目標だったっていう方が正しいかもしれない。

 

――練習は、Weather Typingのソロや対戦ですか?

 練習はほぼWeather Typingでした。対戦もめちゃくちゃやってましたよ。勉強しない高校生だったので、夏休みは毎日20万打鍵くらい打ってました。今より速度も随分遅かったから、よほど暇で楽しかったんでしょうね笑
 Weather Typing漬けではありましたが、お化けの皆さんはタイプウェルも熱心にやっていたので、僕も倣ってタイプウェルはそれなりにやっていました。

 

――当時の記録は覚えていますか?

 タイプウェルの記録は、たぶん初日SSです。時期がわからないですが、Xにはすぐ上がったような気がします。

 残念ながら初期に練習していた記録はPCとともに無くなってしまったのですが、国語Rの一番古い記録は2003/05/18 基本常用語 40.165XDとなっています。
 2003年の8月には、国語KでXFの記録も残っていますね。

 

――JISかなもその頃からかなり練習し始めたのでしょうか。

 そのはずです。ただ練習自体をWeather Typingでしかやっていなかったので、Weather Typing以外まともに打てない時期がありました。乱打だからWeather Typingもまともじゃないんですけど笑
 Lv8当時、タイプウェル基本常用語はXIかXHだったと思います。

 

――JISかなを始めたのは何がきっかけですか?

 とにかく高記録を出したいという欲求がずっとあったんですよね。テルちゃんがJISかなを始めて、実績を残し始めていたころだったと思います。たにごんさんが前人未到のLv.10を出したりとか。時系列不明ですが、JISかながブームになったんですよね。そのときに自分のQwertyを超えられるか、チャレンジしたくなったんです。

 

――実際にQwertyを超えたのはいつ頃か覚えていますか?

 Weather Typingは記録が残っていないので分かりませんが、タイプウェルは調べました。

 基本常用語の話ですが、

  XS到達 XX到達 ZJ到達
国語R 2003.07.31 2004.05.11 2004.10.12
国語K 2003.09.08 2003.09.15 2003.11.25

 完全に国語Kがハマっちゃってる時期で、実はXS到達の前日に、XA到達を果たしてるんですよね。タイプウェルだけでいえば、2003年の後半には完全にQwertyを超えていました。

 

――当時はひたすら数をこなしたのですか?ZJに到達する前は一度壁を感じる人も多いのかなと思うのですが。

 Weather Typingからタイプウェルに練習の軸を置き換えて、とにかく記録を狙って打ち続けてました。最適化も少し取り入れたりしていましたが、記録の更新については打ち込み回数が一番影響あったと思います

 JISかなは楽しかったのですが、Qwertyの更新は、正直自分の能力的に限界だと思っていたんですよね。指が動く限界に到達してしまった、と勝手に思っていました。
 僕も含めて、いわゆるZタイパーの方々は、そういう壁を何度も経験してると思うんですよ。限界だ、もうこれ以上の結果は出せっこない、でも出したい、いやもう無理だ、って。

 僕個人としては、Zを出すのに才能は要らないと思っています。月並みですが、強いて言うなら楽しんで継続することが唯一必要な才能かなと。自分に今不足している能力を分析して、対策を練って、それも込みで楽しみながら苦手を減らしていく、得意を伸ばしていくという気持ちが、一番記録に影響すると思います。ただ楽しいからがむしゃらに、のスタンスで伸びる時期もありますが、ある程度のレベルからは対策を練って取り組まないと厳しいですね。

 そういう意味では、僕はたぶん才能ありました。指動かす才能は全然ないと今でも思っていますけど、楽しむ才能はありました。

 

――記録更新以外だと、タイピングのどのようなところに楽しさを見出していましたか?

 楽しさと少し違うかもしれませんが、ゲームセンターで「The Typing of The Dead」をプレイしているときの、ギャラリーの反応を快感に思ったことがある人は、古参の方々は多いんじゃないでしょうか笑

 

――確かに昔はタッチタイピング自体が珍しくて、ギャラリーが注目してくれましたからね(笑)

 良い時代でした笑

 それから記録更新に近いことではありますが、正統派(?)のタイピングの楽しみ方としては、自分の成長をはっきりと実感できることじゃないでしょうか。スポーツや芸事で感じるのと同じように、成長の喜びを感じられると思っています。スポーツも芸事もやらないから分からないですけど笑

 

――記録更新以外にも、成長の実感を感じられることはありますか?

 メールだったりチャットだったり、日常生活でパソコンに縁があると機会は多いですね。最初は頭に浮かぶ文章と、入力されていく文字の速度にすごくギャップがあると思うんです。だんだん考えに指が追いつくようになって、次第に考えの方が追い付かなくなる。長期的には、そういう部分で実感しています。
 短期的には、覚えたばかりの最適化を実践したり、最初はCtrl+C,Ctrl+Vしか使えなかったショートカットのレパートリーが増えていったり。そういったことすべてが成長であり、楽しみのひとつであると僕は捉えています。

 

――さきほど話されていた、Qwertyで感じた「限界」はどのように克服されたのでしょうか。

 限界は必ず存在します。指の限界なのか、視力の限界なのか、文字を認識して運指を組み立てる思考力の限界なのか、とにかく限界はあります。
 ただ多くの人は、本当はそういった限界に達していないのに、勝手に自分で限界決めちゃってると思うんですよ。僕もそうです。
 要するに「俺はできる。必ず乗り越える。俺の指はまだ限界じゃない。」と思うような、挑戦的な精神性はすごく重要だと思っています。自分で思ってる限界は、本当の限界じゃないことが多いです。

 挑戦の姿勢を失うと、記録は安定傾向になって、そこそこ良い記録がたくさん出ます。でも自分が思ってる限界を超えるには、より速く、より正確に入力しないと超えられないじゃないですか。それって技術ももちろんですが、心のエネルギーがすごく必要なんですよね。
 意地でも更新してやる!っていう気力がないと、それなりの結果しか出せないような気がします。
 精神論はあまり好きじゃないのですが、これは結構、強く感じています。

 

――確かに、分析や対策もした上で、向き合う気持ちの部分もすごく大切ですよね。
  Weather Typingロビーでは、他に楽しかった思い出はありますか。

 僕は本家を知らない世代なのですが、Weather Typingロビーで一時期「TypingAttack!!」という遊びが流行りました。誰かが唐突に課題文を提示して、一言一句違わずに最速で回答できた人が出題権を得るという感じで遊んでいましたね笑
 「魑魎魍魅」
とか出されると、不慣れな人はみんな間違えるわけです。(チミモウリョウは不正解)

 

――漢字の並び順が違うのですね、酷いトラップだ(笑)ロビーでは、今でもTwitterなどでタイピングをされている方々と交流があったかと思いますが、何か覚えているエピソードなどはありますか?

 *テルちゃん*
 テルちゃんはしばらくタイピングを離れていた時期があったのですが、元々QwertyもJISもはるか格上の存在だったんですよね。僕は、テルちゃん不在の期間にその距離をぐっと縮めていたわけです。
 で、ふと戻ってきて話を聞いてみたら「ネトゲしてた。チャットもJISよりQwertyのほうが使い勝手良いからQwertyばっかり打ってる」って言うじゃないですか。復帰後少ししたら、異次元の記録出してくるんですよ。これが才能か、って打ちのめされましたね。
 実は努力に裏打ちされた結果だったと、最近になって知りました。

 *Anjera*
 僕が初めて参加したタイピングのオフ会で、初めて見たタイパーによるタイピング。彼は国語Rの基本常用語を打っていて、そりゃあ凄い速さでした。打ち終わった記録を見たらXA!
 でも彼は首をかしげてるんですよ笑 イマイチだな~、みたいな。
 当時の僕は国語RでXレベル中位~下位だったから、ものすごい衝撃でした。
 ジェラとはロビーで交流もあったし、対戦もして知っていたけど、やっぱり生の高速タイピングは想像よりずっと凄かった。

 *mayoちゃん*
 多分、古参タイパーの中で一番モチベ高いんじゃないでしょうか。彼女の熱意はずっと衰えない。あとすごく優しいです。ほかに言うことないんかいって怒られそう笑

 

――その後、2006年に歌謡タイピングのサービスが始まりますね。

 歌謡のサービス開始頃になると、最古参の方々はかり~さん同様、タイピングを離れてる方が多かったですね。サービス開始当初は、ローマ字の「xn」や「c」打ち分けなども対応しておらず、不具合が多くありました。JISかなも未対応で。
 ただかなり力を入れていたコンテンツなのか、JISかなもすぐに対応されて連日大盛況でしたよ。最初は数字も歌詞に含まれていたりしたんですが、入力不可能なので、ひらがなに歌詞を変えられたりしていたような記憶があります。

 そして当時の歌謡プレイヤーのほとんどは一般人だったので、タイパーと比べると速度差がすごかったんですよね。

 

――初心者がWeather Typingロビーに放り込まれるようなものですもんね(笑)

 そうですそうです笑 で、僕たちも若かったからものすごくイキっちゃって笑
 今でもたまに、当時遊んだ人とかに声かけられるんですが、あのとき怖くて震えました、とか耳にしますね!どうしてもタイパー同士で集まってスコア狙い、とかの流れになってしまうと、迷い込んだ一般プレイヤーはそれはもう気の毒でした。

 JISかなは、和文の固定文にすこぶる強みがあると思っているのですが、JISかなが対応してからは、Qwertyの人たちは本当に居心地悪そうでした。JISかな使うなら出て行けよ、みたいな空気になる部屋もありましたね。

 歌謡黎明期は、そんな感じでタイパーが畏れられていました。良くも悪くも笑

 

――そんな歌謡も、今ではずいぶんと歴史ができましたね。

 歌謡は2006年にリリースされてから、もう15年が経ちました。今でも残っている理由は、やっぱり他のタイピングゲームと完全に差別化されているからでしょうね。

 タイピングゲームは、基本的にソロか、競争かになりますが、歌謡は協力ゲームの道を選んだ。タイピングゲームという性質上、チャットも速い人が集まりやすくて、ハンゲの他のコンテンツよりも、コミュニケーションが取りやすい&仲良くなりやすいというのもあったと思います。

 タイパーにはあまり縁がないかも知れませんが、ハンゲはアバターが売りなんですよ。実はゲーム中にアバターが全身表示されて、コミュニケーションが取れるゲームってほとんどなかったらしいんです。チャットと、歌謡くらい。だからアバター廃人が、アバター見せるために歌謡やるんですよ笑

 そういう大人の事情もあって、長寿ゲームになったのかなという気もしますね。

 

――なるほど、そういうところはタイパー目線だと気づきにくいところですね。

 ゲーム自体も魅力的ですよね。単純な早打ちじゃなくて、人を待たないといけない。でも制限時間内に打たなければいけない。
 この人だったら、きっとこのタイミングで打ち終わる!って見切りをつけて、ギリギリでコンボが繋がったりするとハマった感があってとても楽しい。

 

――そういう協力要素でいえば、今でも唯一無二のタイピングゲームですね。
  ところで少し話がそれるのですが、sanaさんはかなり正確性が高いイメージがあります。正確性は、いつ頃から意識し始めたのでしょうか?

 正確性(ミス)について、大きく意識したタイミングは三回ありました。

 最初のきっかけはテルちゃんです。タイプウェルにミス制限という機能がある、と知ったのが彼からでした。
 もともと僕は正確性高くないんです。WTなら90%~95%前後。TWではミス20くらいが平均でした。当時は、ミス制限自体に何の意味があるのか分かりませんでしたね。15年以上前の話ですが、ミス制限をかける、という猿真似をしてみたんです。効果もわからないまま笑 最初はすぐやめちゃったんで効果はかなり薄かった。でも、このとき漠然と「ミス制限が良いらしい」というのが記憶にインプットされたんですね。

 そしてある程度JISかなが速くなってきたときに、KeNoさんがmixiでTypeShootを公開したんですよ。自陣、敵陣に分かれてミサイル(ワード)を撃ち合うゲームなんですが、ミスするとコンボが切れてしまうんです。コンボには火力や防御力にボーナスがつくので、勝つには正確性が必須でした。そこが正確性を意識した二番目のきっかけでした。結局、さほど徹底した正確性向上の訓練はしていないのでそこそこの正確性で満足していました。

 そこから10年近く経過して、現在に話が移ります。
 半年くらい前にタイピングに復帰したのですが、昔ミス制限して、何だか分からないけど少し記録が伸びたな、という記憶がありました。ちょうど人にミス制限をオススメしたタイミングでもあったので、自分でもリハビリのつもりで再びミス制限をしてみようと思ったんです。復帰時の記録がZHで、少し慣れてZGを出せるようになったタイミングでした。そこで一か月のノーミス縛りをつけてみることにしました。ノーミス縛り&ZG打ち切りですね。ZFがまだ出せていない状態での縛りだったので、非常に高いハードルでした。
 これが正確性を意識した三度目のタイミングです。

 結局やり遂げることは出来たのですが、一度もZFは出せなかった。正確性が向上することで詰まらず、結果的に打鍵力が不足していても、良い記録が出せるようになってほしいという期待をもってやっていました。振り返ると、自分の記録が煮詰まったとき、頼みの綱のミス制限、みたいな感じで縋っていたように思います。
 打鍵力の向上より、タイムロスを削ったほうが僕には現実的に思えたから。

 

――ノーミス縛りは実際に効果を感じましたか?

 ノーミス縛りの解放後数日は、正直実感がありませんでした。ただ、ノーミスで打たなくて良いというのが体感で分かってきたときに、ものすごく効果を感じましたね。
 ちゃんと打てるときは、まったく止まらないんですよ。一度も詰まらない。

 ノーミス縛りの前には感じたことがないレベルでスムーズに打てるようになりました。結果的に、ミスによるタイムロスを省くことは成功したと思います。

 

――実際に14年ぶりの記録更新をされましたよね。久しぶりにみた更新画面はどうでしたか?

 目に見えている光景が信じられなかったです。うそだろ?ってなりました。
 うそだろ?いや、まじかよ、え?うわぁ!って笑

 

――さらに今も毎日ノルマでZFを継続されてますが、そのモチベーションの源は何ですか?

 最初はZFを出す感覚に慣れて、ZEに到達するのが目標でした。僕の心臓、すぐ踊り始めちゃうので…。

 ZE到達後にも継続しているのは、一度途切れてしまうと、またタイピングから離れてしまいそうな気がしたからですね。今は継続して日数を更新すること自体がモチベーションになっています。
 もちろん、調子が良ければ記録更新も狙っていますよ。更新できてないけど笑

 2021年12月5日時点で、125日連続ZF達成中です。タイム的な記録を狙いつつ、連続達成記録を積み上げることも楽しんでいる感じですね。

 

――なるほど、125日連続はすごいですね……!それでは最後に、今後のタイピングとの関わりについて、いま考えていることを教えてください。

 音声入力がどれだけ発達しても、タイピングが無くなることはないと思っています。
 70歳くらいになっても今の速度を出しちゃうような、スーパージジィになりたいですね!


◆ ◆ ◆


 自分自身もすっかり古参勢になりましたが、未だに同年代や年上のタイパーがバリバリ打っているのを見ると励みになります。sanaさんが本格的にタイピングを始めた頃は逆に僕が徐々にタイピングから離れた時期だったこともあり、当時はほとんど接点がなかったので、今回改めてこうしてインタビューできたことは感慨深いものがありました。
 改めて、長時間にわたりお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

◆ ◆ ◆

 なお、前回インタビューを受けてくださったトルティさんの「ゲームクリエイター甲子園」応募作品のCUBEは、結果発表の12/18ギリギリまで「応援」投票が可能とのことですので、もしまだの方は、ぜひプレイ&応援してましょう!
(以下のリンク先より「この作品を応援する!」をクリックすることで応援ツイートができます)

CUBE│ゲームクリエイターズギルド公式サイト

 

 タイパーアドカレ2021、明日11日の記事はテトラさんによる「2021年のタイピング」の予定です。テトラさんは最近も着実にタイプウェルの記録を伸ばされているので、アドカレ記事も楽しみですね。