タイパー・インタビュー

タイパーアドカレなどで行ったインタビューまとめです(かり~)

タイパーインタビュー16:えふさん

たのんさん主催のタイパーアドカレ2022、5日目の記事です。
(前日の記事はたのんさんのオタクが推しについて語るだけ(ウィッシュミーメル編)です)

 

 第16回のインタビューでは、e-typingかな腕試し歴代1位(633点)、TW常用ZEなどの記録を持つJISかなタイパーえふさん@f3kayou)にお話をうかがいました。

 

◆ ◆ ◆

 

――まず、えふさんがタイピングを始めたきっかけから聞かせてもらえますか?
 タイピング自体は、パソコンを使ってネトゲとかをやっているうちに自然と覚えました。一番遊んだのはメイプルストーリーです。小学1年生の頃からパソコンを触りはじめて、小学2年生くらいの頃にはブラインドタッチができるようになっていたと思います。
 そのときはローマ字入力でしたが、歌謡タイピング劇場でJISかな入力の存在を知って、遊びで打っているうちに徐々にJISかなに転向していった感じです。

 

――小学2年生で習得したのはかなり早いですね。歌謡タイピング劇場はどういうきっかけで知りましたか? 
 多分もともと存在自体は知っていて、2019年3月に始めたのもなんとなく「たしかそんなゲームがあったな~」って感じだったと思います。タイピングは、普通の人よりは絶対速いだろうな~という自負があったと思いますw

 JISかな入力に転向する頃には、ローマ字入力e-typingで500は超えていたと思います。一番やりこんだのが寿司打の高級コースだったと思うんですが、フラッシュ版の一発勝負で10,000円お得の記録が残ってます。
 寿司打をやっていた時期はわからないんですが、ネトゲの合間に暇つぶしに打つことが多かったと思います。寿司打をやり込んだといっても、歌謡を始めるまでは「タイパー」という感じではなかったので、2、3日~1週間粘着してはやめる…の繰り返しだった気がしますw

 

――ちなみに「f3」「えふ」というお名前は歌謡タイピング劇場の頃からですか?
 歌謡のフルネームがf3rh823kでこれ自体はキーボードがちゃがちゃ打って決めましたが、歌謡でf3とかfさんとかって呼ばれることが多かったので途中で変えましたw

 

――なるほど(笑)歌謡タイピングを始めてからすぐJISかな入力に転向したんですか?
 歌謡をはじめて1週間くらいしてからです。同じ部屋で遊んでいた友達と「JISかな縛りで打ってみよう」という流れになって、それからときどき遊びで打つようになりました。
 それから1年半くらい、練習はほとんど歌謡とタイプウェルの基本常用語だけでした。あとはe-typingも「毎週◯点以上」というノルマで打っていた時期がありますが、練習量としてはその二つに比べると微々たるものだったと思います。
 3月25日にタイプウェルの常用をはじめて打ち切ったようで、Jランク(203.980秒)でした。そこから約8ヶ月で、11月25日に常用ZI(27.928秒)が出ました(飛び級でZJより先に出ました)。

 その頃は毎日10万打鍵以上くらい練習していて、意識していたことはとにかく練習量でした。なるべく考えたり工夫したりせずに上手くなりたかったので、ひたすら練習量を重視して、歌謡とタイプウェルを打ち込んでいました。

 タイプウェルでは、自分の当時のローマ字の記録(常用XS 32.4秒)と「常用ZJ」が目標でした。歌謡では「難曲のソロクリア」が一番の目標で、一つずつ達成していくうちに「全曲ソロクリア」を最終目標に頑張るようになりました。

 

――そこから少しずつ、他のタイピングソフトも練習するようになったのですね。
 2020年には歌謡の目標もほとんど消化してしまっていたし、歌謡とタイプウェル常用しか打ってこなかったせいで初見文が弱かったので、2021年は初見文の弱さを克服することをテーマに練習していたと思います。練習内容としては、TypingTube、WeatherTypingの公式ワード1~4、タイプウェル拡張、e-typing等でした。

 

――そして2022年1月には、e-typingかなの「いろはかるた」で歴代最高記録を出されていますね。
 12月から少しずつ練習をはじめて、直前の1週間はがっつり対策に時間をかけたと思います。

練習方法は……

  1. 最適化を考える
  2. 「ふみはやりたしかくてはもたぬ」など、くせのあるワードは個別で練習する
  3. シフトを使わないワードはTypeLighter、シフトを使うワードはWeatherTypingで練習する

という感じです。

 

 本番が始まるまではどのくらいのスコアが狙えそうか、あまり見当がつきませんでしたが、初日に600点を超えることができたので、もしかしたら…という気持ちはありました。
 現在の自己ベスト(633点)が出たときは、もちろん嬉しかったです。ただ本来の実力よりも遥かに高いスコアだったので、複雑な気分でした。いつかスコアにつり合う実力をつけようと思いました。あと、どれだけ高いスコアが出ても一週間全力で粘着しようと思っていたので、満足な反面、スコアアタックは続けました。

 

――TypeLighterやWeatherTypingは普段、どのように使われていますか?
 英語・ローマ字・無シフトで打てるJISかなのワードはTypeLighterのほうが何かと練習しやすいので、TypeLighterを優先的に使っています。練習方法は、主に基礎モードでの反復練習です。
 基本的には100回以上打ち切る前提で練習するため、最初のうちは、動きが鈍かったり、つっかえたり、ミスしたりするのを気にせずに、ひたすら量をこなします。少し慣れてきたら、なるべく速く、かつノーミスを狙って打ちます(ノーミスでなければ記録として残してくれないためです)。

 TypeLighterもWeatherTypingも、今のところは何かしらの目標(難曲のソロクリアなど)がなければ、日常的に使うことはありません。Warriors of Typingに参加したときはWeatherTypingの苦手ワードを集めて練習しました。

 あとTypingTubeには練習モードがあり反復練習もしやすいため、TypingTubeの難曲でこの2つのソフトを使うことはほとんどありません。

 

――TypingTubeは部分練習がとてもやりやすくて良いですよね。ちなみに歌詞タイピングやe-typingなどで「固定文」を練習することのメリット・デメリットについてはどのように感じていますか?
 デメリットはやっぱり初見力・対応力が伸びないことかなって思うんですけど、固定文で練習したワードは、初見文の中でもチャンクとしてとらえて高速で安定して打てたりするので、一概にデメリットばかりでもないと感じています。

 

――チャンクのバリエーションが増えたり、指の運動性を上げたりしながら、少しずつタイピングの地力もついていく感じでしょうか?
 まさにそんな感じです!あとは歌謡でもTypingTubeでもe-typingでもそうなんですが、なにか一つの目標に粘着すると、忍耐力は鍛えられるかもと思います。
 惜しいところで記録を逃したり、緊張によって普段ではありえないようなミスを連発したりってことは大抵の人が経験することだと思うんですけど、どのくらい自分が緊張に弱いかとか、何回記録を逃した後に目標を達成できるかとかを知る機会にもなると思うし、やっぱりある程度しっかりと一つの目標と向き合うことで、メンタル面も鍛えられるのかなって思います。

 

――それから今年は、8月にタイプウェル国語Kの基本常用語でもZEを出されましたね。タイプウェルの練習では何を意識されていますか?
 打鍵速度を意識して練習するときと、正確性を意識して練習するときの2パターンがあります。
 打鍵速度を意識するときは、Possibleを縮める(ラップ速度を更新する)ことを目標に打つことが多いです。
 正確性を意識するときは、ミス制限をかけます。その日のコンディションや気分によって変えたりしますが、今のところ、10ミス制限が自分には一番しっくり来ます。
 打鍵速度・正確性以外では、TOP99以内の記録を埋めていくことを意識しています。ZEを出す前は、TOP99の記録を0.1秒区切りで埋めていくことを目標にしていました。

 ZEを出すまでは、とにかく外堀から埋めていくというか、遠回りすることを意識して練習していました。
 目標が近づいてくると焦ってメンタルを崩してしまいがちなので、e-typingでもTypingTubeでもWeatherTypingでも、常用に少しでも良い影響を与えてくれそうな目標を消化していって、ZEが近づいても「あくまでこれはTOP99を埋めるだけの作業」みたいなスタンスでやってました。

 

――それでは最後に、目標としていることや今後の意気込みなどを聞かせてください。
 総合ZFが近いので、来年には達成したいです。あとe-typingのスコアは1点でもいいので伸びてほしいです。

 変な言い方ですが、なるべく引退しないように、楽しいこと第一にやっていきたいです!

 

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 えふさん、長時間のインタビューありがとうございました!

 タイパーアドカレ2022、明日12月6日(火)の枠はまだ空いています。「タイピングに関することでも、そうでないことでも、どのような内容でも大歓迎です!」とのことなので、ぜひ気軽に参加しましょう!