タイパー・インタビュー

タイパーアドカレなどで行ったインタビューまとめです(かり~)

タイパーインタビュー13:ふろむさん

 今回はふろむさんに、トップスピード練習の意義や実際の練習方法についてお話をうかがいました。

 

 ◆ ◆ ◆

 

――ふろむさんにとって、トップスピードを練習する重要性はどのようなところにありますか?

 簡潔にいいますと私の中では「トップスピード=可能性」だと考えているからです。

 例えば、タイプウェルで基本常用語のタイムが25.00(ZH)の人が二人いたとします。
  一人目:トップラップが2.5秒
  二人目:トップラップが3.0秒
 という風に記録上は同じ記録でもその先の可能性が違う印象を受けます。
 前者はトップラップが2.5秒なので理論値が20.00(ZF)の可能性を秘めていますが、後者はトップラップが3.0秒なので理論値が24.00(ZH)までの可能性しかないということです。

 この考えから自分の可能性を広げ、次の記録への希望を見いだせるからです。

 

――タイプウェルは具体的に、どのように練習されていましたか?

 タイプウェルの練習は主に以下の3ステップで行っていました。
 (※この練習方法はタイプウェルの記録向上を重点においた方法です)

■ステップ1.トップスピード練習
 この練習段階では記録の向上は狙わず、以下3つだけを考えながらプレイしてました。
   ・トップスピード数値の向上
   ・ラップタイムの向上
   ・トップスピードを出している時の感覚をつかむ
 要はひたすら速く打つ練習ってことですねw
 (※画像は最高記録がZHだった頃の、トップスピード練習の記録詳細)

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■ステップ2.ワーストスピード練習
 トップスピードだけだと私の場合、全8ラップを打ち切るにあたりどうしても波がでてきてしまいます。その波を縮める事を目標とした練習と思っていただければ伝わりやすいのかなと思います。
 (※画像はZHで更新した際の記録詳細)

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■ステップ3.安定感、ミスタイプ減少練習
 この考えはとても単純で、最高記録がZGだとするとZGラップを8回で安定させられるまで打ち込みます。
 私の場合はあくまでも記録向上を重点においた練習の為、ミスを含んでも目標ランクに必要なラップタイムが安定して出せていればOKという考えだったのであまりミスタイプ減少練習についてはタイプウェル上では行いませんでした。
 (※画像はZGラップで安定感を重視した際の記録詳細)

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――トップスピードを鍛える際、文字認識力はどのように鍛えていましたか?

 自分の読める限界+ちょい上の速度で「認識はかろうじて出来ても指が絡まる事が多い」くらいの速度を意識して練習していました。
 上限値を鍛えるという事は上限値以上の事をしないと鍛えられないという考え方からですね。
 そして、上限値があがると可能性がひろがr・・!

 

――歌謡タイピング劇場をソロで練習する際、意識していることはどのようなことですか?

 歌謡タイピングでは文を打ち切った結果として「判定」というものがあります。その「判定」を意識して練習してました。
 この「判定」について少し説明しますと、文字が表示されてから打ち切った速度に対して上からPerfect、Great、Good、ok、bad、outといった6段階評価をくれる。といった感じです。判定を出す為には文字を速く打ち込む必要があるので、その為に自分なりの運指を構成したり試行錯誤してます。

 

――運指や最適化で気をつけていることはなんですか。

  ・極力同じキーに対して同じ指を使わない
  ・同じ指が連続する入力をしない
  ・一つのワードを打ち込む際に余る指が届く範囲にあれば使う
 要は自分が一番速くその分を消す為の文字認識、運指の構築をするということです!
 説明が下手くそですみません、気になった方がいらっしゃいましたらお気軽に質問してください。

 

――ふろむさんはミスのリカバリも速いですが、どのように培われましたか?

 特に意識して練習をしていたわけではないので定かではありませんが、おそらく「トップスピードの練習」「歌謡タイピング劇場で判定を出す練習」の中で培われたのかなと思ってます。限界値以上の速度で文字を打とうとするとつまる事が多かった為、そこからの復帰練習がリカバリ速度につながったのではないかなと思います。

 ミス(文字を消せてない)を検知する方法としては、私は3段階のフィルター?で構成されてます。

 

  1. 感覚
    打ち込んでる最中に「あ、今ミスしたかも」というアレですね。
    ここで処理できなかった場合は次へ移ります。

  2. 使用しているソフト等で変わってくるかとは思いますが自分の場合は「タイプウェル」「歌謡タイピング劇場」が主だった為、音が二番目にきます。
  3. 視覚
    もう最終手段ですね。はい。目で見て「オイオイ消えてないぞ、オイオイ。○ぬわアイツ!」という感じです。

 同じ文章でもその時のコンディションによってどこで検知できるかは変わってくるのですが、一番良いのは1.感覚での処理ができる事だと思います。

 

――ふろむさんはJISかなタイパーの中でも初速が速い方ですが、その要因はどのようなところにあるとお考えですか?

 先程のご質問にもあった「リカバリの練習」の中で培われたのだと思います。

 

――歌謡タイピングなどでも色々なタイパーを見てきたかと思いますが、その中で伸びるタイパーはどういうタイプだと思いますか?

 はい。もうこれはアレですね。
 そうです。「 ヤル気 」です。
「諦めたらそこで試○終了だよ。」という安○先生のありがたい名言がありますがそのとおりだと思ってます。

 もう少し掘り下げるとすれば
  ・「自分への分析力」「人への分析力」
  ・「チャレンジ精神(とりあえず試してみたり出来る)」
  ・「目標を明確に持てる」
 等ですね。今だと「kyo」さんや「f3rh823k」さん(@f3kayou)を応援してます。

 

――ふろむさん自身はどのように目標を持ってタイピングに取り組んでいましたか?

 主に「目標の人(の記録)」を設定して練習をしてました。
 TW,WT,e-typing,歌謡のソロスコア、判定などですね。

 目標があるとモチベーションが一気にあがりますからね。ね!
 ちょうど今タイピング復帰中なのでこっそりe-typing(かな)腕試しの600ptoverを狙ってたりします。

 

――そもそもタイピングを始めたきっかけはなんでしたか?

 小学校からサッカーをしていたんですけど小学校5年生の時にサッカーの試合で足の骨を折ってしまって、外で遊ぶのが大好きだったので外で遊べない状態では何もすることがなかったんですね。
 当時の友達の家に遊びにいった時に友達が「チョコットランド」というゲームをしていたのを覚えていたので、自宅にあったパソコンでプレイしてみようかと思ったのですがスペックが足りなくて起動すらできませんでした。というわけで次に僕がとった行動が「友達がやってたゲームをひたすら起動してみる」だったんです。
 運よく「歌謡タイピング劇場」の起動に成功したのはいいものの「ローマ字」がわからなかった為、ひたすらタイプ量「少」で一人で「紅葉」を練習するハメに。小学校でもらったローマ字入力がかいてある下敷きがあって助かりましたね。
 そんな感じでタイピングを始めました。

――かな入力はどのようなきっかけで始めましたか?
 歌謡タイピング劇場にハマってから人のプレイ動画をみる事も増えました。その中で憧れの人が出来て、その人達みたいに速く打てるようになりたいと思ったからです。
 mullerさん、night15さん、えるばさん の三人に惹かれたのを今でも強く覚えてます。

 とはいえ最初は配列さえわからない状態ですから「自分はあそこまで速くなれるのかな」と不安に思ってました。ですがやらなければはじまらないのでひたすらやってました。

 かなり詰め込んで練習したこともあり、運良く練習開始から3ヶ月弱でTW常用ZJに到達できたのを覚えてます。合計約二年でほぼ今の記録に到達しました。

 

――最後に、今後のタイピングとの関わりや、意気込みがあれば聞かせてください。

 結構いろんなゲームをするのでタイピングをメインにというわけにはいかなさそうですが、気分が乗れば何か目標をもってトライしていけたらなと思います。
 一時的にやめてもふらっと戻ってきたりするので結局のところはタイピングが好きなんですよね。

 これからも自分ペースではありますが続けていけたらなと思います!

 もし、私に質問がある方がいらっしゃいましたらお気軽にご質問ください!なんでも大歓迎です!

 

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 ふろむさん、突然のインタビューのお願いにも関わらず、快く受けていただきありがとうございました!